ボブ・ディラン

2015.02.12 Thursday 17:51
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     ボブ・ディランを初めて聴いたのは10代の終わり。その頃、もう無性に何だか自分が求める「ある何かの音楽」が聴きたくて、その「ある何かの音楽」を探し求めていた。こんな音楽が聴きたいという、とてもおぼろげなイメージだけがあった。そのイメージを音楽に詳しい友人に話して紹介してもらって色々と聴いてみたのだが何だが違う。決して悪くはないのだが自分が求めていたものとは違った。ある日、CDのレンタルショップで、当時ブルーハーツのギターリストの真島昌利が(彼もいい歌作るよなあ)何かの雑誌で今一番会ってみたい人にボブ・ディランを挙げていたことを思い出してボブ・ディランのBESTを借りた。これがボブ・ディランとの出会いだった。その音楽は衝撃的だった。それはまさに私が聴きたかった「ある何かの音楽」だった。ピタリと当てはまったのだ。そればかりか、その枠をはるかに飛び越えて私を無限なる空間に連れ出してくれた。青春時代、ボブ・ディランの音楽があったかなかったかで私の青春の彩りは大きく違ったものになっただろう、そう思う。ボブ・ディランの音楽は時に私の孤独をなぐさめてくれたのかもしれない、でもそれは悲しさにも寂しさにも切なさにも怒りにも決して触れなかったような気がする。ただたんたんと景色が流れていくようだった気がする。彼のハーモニカがそうであるように。そう、ボブ・ディランはいつだって私を旅の途中に連れ出してくれた。ありがとう、ボブ・ディラン、あなたに出会えて本当に良かった。もし無人島に音楽をたった1曲持っていくとしたら(何だが変な話しだが)、私はボブ・ディランの''Like A Rolling Stone,,を持っていくと思う。これはもうあれから20数年経った今でも変わらない。
     

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